シストレを始めた人の多くが「ドローダウン中に我慢できなくなる」という壁にぶつかります。数字がマイナスになっていく中でルールを守り続けるのは精神的に難しく、ここでミスをすると積み上げてきた成果が崩れてしまいます。
今回は、ドローダウン中に絶対にやってはいけないことと、乗り越えるためのポイントを整理しました。
こんな人に読んで欲しい
- ドローダウン中に不安で何か変えたくなる気持ちがある
- ドローダウン時にどう対応すべきか知りたい
- シストレを長く続けるためのメンタルの作り方を知りたい
ドローダウンはシストレの宿命です。「やってはいけないこと」を知っておくだけで、大きな損失を防げます。
システムトレードのドローダウンとは何か
ドローダウンとは、保有資産の最高値から一時的に下落した幅のことを指します。システムトレードではどんなに優れたストラテジーでも、一定期間のドローダウンが必ず発生します。バックテストに示された「最大ドローダウン」は、過去に経験した最大の下落幅であり、この水準を超えて落ちることも理屈上はあります。
ドローダウン中は「このストラテジーが壊れてしまったのでは?」という不安に駆られやすく、冷静な判断が難しくなります。その状態でとる行動がその後の運用を決定的に変えてしまうことがあります。
最大ドローダウンの概念をまだ詳しく知らない方はこちらもご覧ください。
ドローダウン対処の始め方(事前準備)
1. ドローダウン許容水準を事前に決めておく
「最大DDの1.5倍を超えたら一旦停止を検討する」など、事前に行動ルールを決めておきましょう。事前に決めておかないと、感情的な判断でバラバラな行動を取ることになります。
2. バックテスト時のDD期間を確認しておく
バックテストでは「何ヶ月のDD期間があったか」も確認できます。「過去に6ヶ月のDDがあった」と知っていれば、3ヶ月の不調でパニックになりにくくなります。事前の知識がメンタルの安定につながります。
3. ドローダウン時の資金に余力があるか確認する
DDが深くなっても「まだ続けられる」という余力がある資金配分にしておくことが、最大の準備です。標準運用資金ギリギリで運用していると、DDが少し伸びただけで資金が尽きてしまいます。
ドローダウン中に押さえたいポイント
やってはいけないこと①:パラメータを変える
DDが続くと「設定を少し変えれば回復するのでは?」という考えが浮かびます。しかし、DD中にパラメータを変えると後から「DDがあったからルールを変えた」なのか「新しいルールの効果が出た」なのかが判断できなくなります。変更した直後にさらに成績が悪化するケースも珍しくありません。
やってはいけないこと②:シグナルを都合よく見送る
「今日は特別な事情があるから見送ろう」という自己判断でシグナルをスキップするのは、システムの意味を損ないます。シグナルを取らない回に限って大きく勝てたりすると、後悔が別の判断ミスを生む悪循環になります。
やってはいけないこと③:ストラテジーを途中解約する
DDの底に近いタイミングで解約し、その後すぐ回復するのは「シストレあるある」です。統計的に見れば、DDが最大付近で解約することは「回復開始直前に離脱する」リスクが最も高い行動です。
ドローダウンを乗り越えるコツ
1. 「バックテストで想定内のDD」かどうかを確認する
まず「今のDDはバックテストの最大DD内に収まっているか」を確認しましょう。バックテストの想定内であれば、それはシステムが正常に動いている証拠の可能性が高いです。「想定外のDD」と「想定内のDD」は対処法が変わります。
2. 複数ストラテジーを持ち「全体を見る」
1本だけを動かしていると、そのDDが全損失に見えます。複数本を持うことで、「全体では○%のDD」という体で見られるようになり、感情的に落ち着きやすくなります。
3. DDの記録を取り、次回への学習にする
どんな局面でDDが起き、どのくらいの期間続いたかを記録しておくと、次のDD局面での判断材料になります。シストレはデータで動くシステムですが、運用者自身もデータを積み重ねることで精度が上がっていきます。
ドローダウン中にやってはいけないこと まとめ
今回は、システムトレードのドローダウン中にやってはいけないことと、事前準備・対処法をまとめました。
ドローダウンはシストレの宿命であり、どの優れたストラテジーでも避けられません。「やってはいけないことを知っている」だけで、多くの失敗を防げます。
この記事の要点まとめ
- DD中にパラメータを変えない
- シグナルを都合よくスキップしない
- DDの底で解約しない
- 事前にDD許容ラインと行動ルールを決めておく
- 複数本を持っポートフォリオ全体で判断する
どのストラテジーがDD耐性があるかは、イザナミのトライアルでバックテストデータを確認することで把握できます。運用前に必ず自分の目で確認しておきましょう。

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